超短編

iPhoneノベルなび大賞 作品募集スタート

超短編とはちょっと趣旨が異なりますが、「ノベルなび」という企画でも短編小説を募集しています。 「iPhoneノベルなび大賞」 募集要項 「ノベルなび」は、位置情報と小説を組み合わせた企画です。 これもテーマは「恋」。さらにストーリーに京都の土地を3箇…

超短編の世界3 作品募集スタート

2008年に1が出版された超短編の世界、好評につき第三弾が企画されているそうです。今回はテーマが増えて、ますますおもしろそう。 超短編の世界3 募集要項 今回のテーマは「不思議な恋」。 超短編のおもしろいところってCM映画みたいな、一番いい場面だけ切…

キオク

ぶーん、ぶーん… 細くながく、のびていく。 あれは太陽が生まれる前の音。 くちかけた瞳に映るのは、弱々しく鳴いている鳥。 辺りには、さらさらと光るものが降りそそぎ、たわみ、からまり、途切れまた、流れていく。 時折、うがったような黒い点がうかび、…

観察する少女

目ン玉をギュンとまわして深呼吸。よこになっておちついて、よおくよおく目をこらす。 そいつはいっけん、弱っちい。人の形はしてるけど、いちどだって一人前にあつかわれやしない。 いつもぼんやり、窓の外。きっとあたまの半分は、ネコといっしょに昼寝中…

もらったもの

ものもらいかと、医者へ行くと「これは紙染虹紋蝶のさなぎですね。」と言われた。今どきめずらしいこともあるものだ。医者は私の左目に眼帯をすると、あくびをかみ殺しながら「とにかく安静第一ですよ。」と言った。 さなぎは、日に日に大きくなった。毎朝、…

雨やどり

こんな雨は好都合だ、まっすぐ家に帰らずにすむ。畳んだ傘を軽くふる。丸くて大きな水滴がぱらぱらと散った。軒先からこぼれた滴がジャケットを濡らす。 胸ポケットから、音符みたいにくるまったストローを取り出す。こいつには今日のような雨粒がちょうど良…

超短編とは?

超短編は数百文字で書かれた物語です。 1998年にスタートしたアサヒネットの超々短編広場に参加していた時に書いたものと、2001年からスタートした500文字の心臓に参加していた時に書いたものを中心にまとめました。 最近は、また新しいの書こうかなーと思っ…